小さな 一 滴
小さな善悪も軽視しない
水滴もやがて
水瓶を一杯に満たすから
〜その報いは自分には来ないだろうと思って悪を軽んじるな。
水が一滴ずつ滴り落ちれば、水瓶も満たされる。
水滴を集めるように、少しずつでも悪を積むなら、愚か者はやがて災いに満たされる。〜
✻ごく小さな悪事でも、積み重なれば、水滴はやがて水瓶を一杯にするように悪で満たされてしまう。。。
ブッダはここでも絶妙なたとえを用いて悪を戒めています。次の句ではこれと対称させ、小さな善事も積み重なれば水瓶を満たすとして、「善を軽視するな、少しずつでも善を積むなら、やがて福徳に満たされる」と言っています。
善に満たされる人と、悪を軽視して悪に満たされてしまう人との違いを、ブッダは “自分で悪を取りされるか否か” の違いとしてこう表現しています。
✻✻もし傷がないならば、
その人は手で毒を取り除くことも できる。
傷のない人に毒は及ばない。
悪をなさない人には、悪が及ぶこ とはない。✻✻
悪に染まった人は手に傷をおい、そこからどんどん毒が入り込んでしまう。
しかし傷を負わなければ、悪への誘惑も自分で取り去ることができるのです。
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