和合合一結ひ括り
其の妹と泉平坂(よもつひらさか)に相闘ふに及りて、
伊弉諾尊(いざなきのみこと)の曰はく、
「始め族の為に悲び、思哀びけることは、是吾が怯きねりけり」
とのたまふ。
時に泉守道者(よもつちもりびと)白して云さく
「言有り。曰はく、『吾、汝と已に国を生みてき。奈何ぞ更に生かむことを求めむ。吾は此の国に留りて、共に去ぬべからず』とのたまふ」
とまうす。
是の時に、菊理媛神(くくりひめのかみ)、亦白す事有り。
伊弉諾尊聞しめして善めたまふ。
及ち散去けぬ。
❋
菊理
『ククリ』は『ココロ』
『菊理媛』は『ココロヒメ』
❋
菊理姫とは
イザナキの《心裏》に住まう者
その者が現れることで
イザナキは
「心に秘める」
ことを選んだ
だから
そこに
「言葉」
は
存在しない…
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