ほたるのひかり
夜、ふと目覚め眼を開けると
暗がりの中に細かな模様が視える事がある。
《空間》が全て小さな一つの模様の集合体で成り立っているような
その小さな模様はいつも同じではない。
音のない音と
みえないのにみえるもの
触れられないのに触れられるもの
《空間》に、
微かに発光している
私の手を伸ばすと
ふんわりふんわり
ゆらりゆらり
小さな模様達が揺らめく
指先でくるんと
円を描いてみると
色んな色の
微かな光の粒々が
ふんわり現れてすぐ消えていく
《 空 間 》との戯れの
ひととき
目を閉じてまた
眠りに入るときに
音のない音の
歌声が聴こえてきて
いつのまにかに眠っていた………
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