御手~みて~に抱かれ
御手~みて~
に抱かれ
ひとつの《たまこ》の
いくたびの転生の物語を
みてきた
ときに勇敢で
ときに儚くて
ときに冷酷で
ときに荒くれ
ときに慈悲に溢れ
ときに…
ときに…
ときに……
走馬灯のような
世界
ゆら~り
さら~り
ぐる~り
ゆら~り
さら~り
ぐる~り
流れてゆくさま
《たまこ》の
切れ切れに
紡がれた
繋ぎの《いと》
御手に抱かれたわたしは
《いと》を
新たに紡いでゆく
御手に、抱かれた
私の手も
《たまこ》の御手となり
《たまこ》を抱いている
感覚……
還ってきた私は
目覚めると
いつもの風景が
目にうつり
いつもの日常が
はじまった
……
何を見ても
感じ
受ける
ものが
感覚が
世界が
かわっていた**
御手との
3日3晩の旅
新たな紡ぎの
《いと》
新たな
ではなく…
いつも
いつでも
すでに
あった
経綸
〇・*∴∞∵*・〇
0コメント